人は誰でも人生の3分の1を睡眠に責やしていますが、最近になって睡眠の質が非常に重要であることがわかってきました。たとえ睡眠に十分な時間を割いていても、いったん睡眠障害に陥ると良質な睡眠を得ることが不可能となり、日中の活動や思考力、労働の質、運転能力などが低下することはもちろん、高血圧や糖尿病といった生活習慣病及び心筋梗窒や脳卒中などの重篤な病気を引き起こす原因の一つであることが明らかになってきています。つまり、「質のよい睡眠をとることは、健康で有意義な人生には必要不可欠である」といえるのです。
 さまざまな症状や合併症を伴う睡眠障害の一つが、睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome)です。略称でSASと呼ばれるこの病気は、近年、マスメディアで取り上げられる機会が多くなり、睡眠呼吸障害の専門外来を受診される方も増えてきました。


睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは?
 
 睡眠時無呼吸症候群は一般人口の2%に認められるといわれています。
 いびきは睡眠中に上気動道の筋肉の緊張が緩み、狭まった気道に無理に空気が通ることで発生します。さらに症状が進むと上気道は完全に閉塞してしまい、無呼吸に陥り、そのため何回も呼吸が止まってしまいます。この状態が睡眠時無呼吸症候群です。
 睡眠時無呼吸症候群は、繰り返し起こる呼吸の停止と再開によって眠っているはずの脳に覚醒をもたらします。そのため睡眠は分断され、これが耐えがたい日中の眠気を引き起こし、労働能力の低下招き、交通事故等の増加につながります。また、糖尿病や高血圧症などの生活習慣病を合併することが知られており、その発生予防のために適切な治療が望まれています。
 あなたの睡眠は健康ですか?ひどいいびき、すっきりと起きられない、日中の過度の眠気、寝ている時に呼吸が止まっているようだ、など気になる方は当院にご相談ください。

睡眠時無呼吸症候群の診断の方法は?

 睡眠時無呼吸症候群の診断には終夜睡眠ポリグラフイー検査(PSG検査)が用いられます。この検査は一泊入院して頂き、夜間にどのように眠っているのかを見るために脳波、眼球運動、筋電図、呼吸運動、酸素飽和度など全身に渡って一晩記録します。これにより眠りの深さ、無呼吸及び低呼吸の有無とその重症度、脈拍や酸素飽和度の変動、睡眠中の体位との関係などを解析、診断します。痛みもなく、寝返りも可能です。


〜当院での検査の流れ〜

   ○ 夕飯は予め済ませた上で午後6時〜7時頃までに入院して頂きます。
   ○ 概ね午後9時頃から検査を開始します。
   ○ 翌朝6時頃に検査終了となります。
   ○ 午前7時前には退院いただけます。検査費用は翌外来受診時にお支払い頂きます。


   

睡眠時無呼吸症候群の治療方法は?

 当院の場合は「在宅持続陽圧呼吸療法」を行い身体の負担を軽減しながら、睡眠時無呼吸症候群の原因となっているであろう状態をを改善していく方法をとっています。睡眠時無呼吸症候群の診断がつき医師が持続陽圧呼吸療法が必要と判断した場合には、再度一泊入院していただき実際に持続陽圧呼吸療法を試しながら終夜ポリグラフィー検査を行って治療効果を確認します。
 他には専用のマウスピースを使った治療などもありますが、その場合は歯科医に治療をバトンタッチすることになります。

睡眠時無呼吸症候群かも?受診の仕方は?


 担当する医師は常勤の内科医で、基本的に毎日外来診療を行なっています。特に予約は必要ありません。
 担当医師の休診日についてはお知らせをご覧いただくか、電話にてお問い合わせください。
 TEL 0229-22-6656(代表)

 担当医師 内科 鎌田英一

 現在治療中の疾患をお持ちの方は、まずは主治医の先生にご相談いただき、可能であれば紹介状を書いて頂いてください。

検査や治療の費用はどのくらいかかるの?

 1泊2日の検査入院にかかる患者様の自己負担額は、健康保険の3割負担の方で30,000円弱ぐらいです。ただし検査内容によって若干異る場合があります。
 在宅持続陽圧呼吸療法を行う場合は、3割負担の方で月5,000円程で治療中は月に一度は外来受診していただくことになります